いま通っている高校を退学したいと思ったことはありませんか。
「人間関係がつらい」「授業についていけない」などの理由で高校にいくことを辞めたくなる人は少なくないでしょう。
義務教育と違い、高校生活に戸惑う人はたくさんいます。
「辞めてしまいたいけれど、辞めたあとどこかの高校に入学したければまた高校受験をするエネルギーがない」「同級生と卒業の時期が遅れることが嫌」「いきたい高校に空きがない」そういった人もいるでしょう。
ですが、次の年度を待たずに他の高校に転入することはできます。
一度退学してから新たに高校に入りなおすことは「編入学」といい、時期によっては希望の年度で編入できない場合もありますが、単位制を採用している高校を選択すれば、年度が変わることを待たずに「高校転入」することも可能です。
高校の多くは学年制を採用しています。かつては、年度のはじまりから終わりまで、全部の課程を修了するまで、在籍している学年の課程を修了したという単位を引き継ぐことができませんでした。しかし平成5年度から、全日制の高校の一部では単位制が採用されるようになり、年度の途中でも単位を引き継ぎ、転入することが可能になったのです。
学校によっては、条件付きで現在通っている高校の単位を引き継ぎ、面接試験のみで転入できる高校もあります。
高校転入のおおまかな流れとしては、まず転入先をよく調べ、学校見学や単位の相談を行います。
次は、自分が今在籍している高校に、調査書・転学照会書などの書類を記入してもらいます。
書類を出願し、転入試験を受け、転入が認められたら転入先に通うための準備を行います。
高校は義務教育ではありませんが、平成28年発表の文部科学統計要覧では、高校への進学率は98.5%と高い数値になっています。ほとんどの人が高校に進学しているのが現状です。
今通学している高校が合わないと感じたら、他校への高校転入を視野に入れ、環境を変えることを考えてみてはいかがでしょうか。