葬儀を行うのも、宗派や規模も多様なことから、あらかじめ心づもりをしておかなければ焦ってしまうと思います。
長く闘病されていて本人もご家族も覚悟ができている場合もあれば、突然失われてしまう場合もあります。この記事では、葬儀を行う前に行われることや、親しい関係の方だけで行う家族葬について紹介します。
葬儀までの流れとは
葬儀を行うまでの流れも、シチュエーションによって初動が変わります。シチュエーションは三つ。
病院で亡くなった場合、病院以外で亡くなった場合、死に事件性があった場合です。以下では、ある大阪の葬儀場を参考に解説します。
◇病院で亡くなった場合
1.ご臨終
近親者や故人の勤務先、友人などに連絡します。通夜や葬儀の日程が決定したら、あらためて連絡する伝えましょう。
2.葬儀場に連絡
故人の状況を葬儀場に伝えます。故人を葬儀場に送る寝台車を手配するため、以下の情報が必要です。
- 故人の氏名
- 病院の名前と住所
- 部屋番号
- 連絡を取る方の電話番号と間柄
- 何時に寝台車が必要か。
病院で亡くなった場合、看護師がエンゼルケアやお着替えなどの処置を行います。いつ、故人を葬儀場に送っていけるのか病院に確認しましょう。医師から死亡診断書を必ず受け取ってください。
3.搬送
葬儀場スタッフが故人をお迎えにあがります。自宅もしくは安置所に搬送します。葬儀場に預けることもできます。
4.打ち合わせ
葬儀場で通夜や葬儀の日程、プランなどを打ち合わせします。このときに必要なものは以下です。
- 死亡届を提出する認印
- 遺影に使用する故人の写真
- 宗教、宗派、宗旨の確認と菩提寺などの連絡先(仏式の場合)
◇病院以外で亡くなった場合
1.主治医へ連絡(主治医がいる場合)
主治医に病死と確認して貰えれば死亡診断書が発行されます。
2.ご臨終
近親者や故人の勤務先、友人などに連絡します。通夜や葬儀の日程が決定したら、あらためて連絡する伝えましょう。
3.119番通報
主治医がいない場合は、警察の扱いになり検視が行われます。
4.葬儀場に連絡
故人の状況を葬儀場に伝えます。故人を葬儀場に送る寝台車を手配するため、以下の情報が必要です。
・故人の氏名
・個人の安置場所と住所
・連絡を取る方の電話番号と間柄
・現在の状態
5.検視
救急車と警察を待ちます。警察が現場検証を行い監察医が診断します。どれくらい時間が必要かはわかりません。検視結果がでたら警察から連絡があるので待ちましょう。
6.死体検案書を受け取る
検視で死亡の原因が確認できると、「監察医事務所」などで死体検案書が作られます。死体検案書の受け取りは遺族もしくは葬儀場が代行することもあります。
このあとは病院で亡くなった場合と同じです。
◇事件性がある場合
1.司法解剖
事件性がある場合は司法解剖が行われます。この場合終了予定時刻を教えてもらえますので待機しましょう。
2. 葬儀場に連絡
故人の状況を葬儀場に伝えます。故人を葬儀場に送る寝台車を手配するため、以下の情報が必要です。
- 故人の氏名
- 連絡を取る方の電話番号と間柄
- 司法解剖の終了予定時刻
このあとは、上述の例と同じです。いかがでしたでしょうか。
別れはいつも突然訪れるものですが、いざというときにどうすればよいのか、知識として知っておくことで落ち着いて対応できます。よろしければ参考にしてみてください。